ドラマ 白洲次郎
NHKドラマスペシャル 白洲次郎 http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/
最終回・9月23日午後10時放送予定。
嬉しいことに 先に、第1回・第2回の再放送有り 21/22 午後10時。
第1回 http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/html_shirasu_story01.html
〜次郎のイギリス留学から開戦まで …2009年2月28日放送分
第2回 http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/html_shirasu_story02.html
〜敗戦から近衛文麿の死まで …2009年3月7日放送分
おまけに、BSハイビジョンでは
9月19日(土)午後1時30分〜午後6時(3話連続)
第1回・第2回の放送を、私はアナログで見たけど 迫力ありました。
今回は、ハイビジョンで連続録画して、最高画質でDVDにします。
番組ホームページより転載
激動の昭和史を駆け抜けた一人の「侍」がいた。
白洲次郎・伝説の生涯を初ドラマ化!!
英国仕込みの紳士道をプリンシプルと呼び、日本で初めてジーンズを履き、近年「日本一カッコいい男」と呼ばれ、注目を浴びている真のリベラリスト白洲次郎。戦前は近衞文麿首相のブレーン、戦後は吉田茂首相の側近となって政治の中枢にいた、昭和史の鍵を握る人物であるにも関わらず、その生涯は歴史の闇の中に埋もれています。
今回、白洲家のご協力を下に、イギリスロケを含む壮大なスケールと知られざるエピソード満載で、白洲次郎の生涯を初めて映像化します。ドラマの進行役は、生涯の伴侶であり、日本伝統の美を追究した稀代の目利きと言われた白洲正子。
「生き方の指針」として現代にも十分に通じる、白洲次郎の骨太なダンディズム。己の良心のみを信じ、輝かしい未来を夢見て、「敗戦」「占領」から「独立」へ激動の昭和史を生きた一人の侍のジェントルマン道を描いていきます。
「ドラマにならないと思います」への挑戦
チーフプロデューサー:鈴木圭のことば
「ドラマにならないと思います」
今から2年前、白洲次郎さん正子さんの長女・桂子さんに、ドラマ化をお願いに行った時のお返事でした。粘りに粘ってようやくOKをいただき制作を開始したものの、やがて私たちは桂子さんの言葉の重みをヒシヒシと感じる事になりました。近衞文麿、吉田茂の側近として、かなりの事をしていたはずの次郎さんですが、一次資料はほとんど残っておらず、台本作りは難航を極めました。世に知られたGHQとの勇ましい戦いぶりや、通産省設立時の活躍など「カッコいい」次郎さんの「その先」に突っ込んでいこうとすると、大きなグレーゾーンが待っています。
「白洲次郎って一体何者なんだ?」「何をしたんだ?」
追い討ちをかけるように、桂子さんからの言葉
「いわゆるホームドラマにはしないで下さい」
例えば最初の台本では、<家に帰ってきた母正子に娘の桂子が「お茶入れるわね」>とありましたが、桂子さん曰く「こういう事はやりません」。決して冷たい関係だったわけではなく、次郎さんが子煩悩だったエピソードはたくさん残されているし、お互いに思いやっている家族ではあるのですが、要するに、お涙頂戴の愁嘆場や分かり易い愛情表現では駄目で、一人ひとりの人格を尊重した、毅然とした個人主義。そんな現代にも通用する新しい家族像、独特の距離感が、桂子さんのお話をうかがううちに、浮かび上がってきました。
迷走の長いトンネルを抜けることが出来たのは、「白洲次郎という大いなるフィクションを作ればいいんだ」と、覚悟できた時でした。次郎さんの「実像」を再現するドラマではなく、取材の中から魅力的な「虚像」を創造し、そこから次郎さんの「息吹」や「ダンディズム」の一端を感じ取ってもらえれば、それで大成功なんだ、と。リサーチに次ぐリサーチ、それを全部捨てて、想像の翼を広げ、また捨てて、また創り、、、最後に残った上澄みを凝縮して、最後に残るものは何か、という真剣勝負。これはドラマでもドキュメンタリーでもない、「白洲次郎」という作品です。私たちの挑戦を、どうぞご覧ください。